根來宏典建築研究所

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2010年5月18日(火)

大谷石・深岩石 その2 大谷資料館(採掘跡地)


次に訪れたのは、大谷資料館(採掘跡地)です。
こちらは有名な場所であり、誰でも見学できるので、訪れたことがある方も多いのではないでは。
内部はその恵まれた音響を活かして、コンサート会場や結婚式場としても活用されております。
まずは大谷石の歴史や採掘方法を学びます。
①溝をチェン・ソーで付ける。
②矢じめで叩き、石を起こす。
③矢じめで起こした原石を裁断加工場に運び加工する。
④一定の大きさに裁断する。原石からは『五十石(ごっとういし)』が2本取れる。
五十石とは、5寸×1尺×3尺(150×300×900mm)の大谷石の切り出しサイズだそうです。
いよいよ、地下の採掘場に潜って行く一行。
そこには、採掘によって出来た『巨大な地下空間』がありました。

石の切り出しから仕上げまで、1日に加工できる本数は、
手掘り時代には、一人あたり五十石10本/日。
機械化以降は、一人あたり五十石50本/日だそうです。
地上付近には手掘りの後が、地下深く潜っていくと機械堀りの後が残った
巨大な空間が待っておりました。
内部は静粛で、ひんやりとして、凛とした空気が漂っております。
跡地とはいえ、大谷石の息吹を肌で感じてきました。

下の写真は、フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルで使用した大谷石の採掘場跡地です。
初めに学んだように、大谷石の切り出しサイズは決まっております。
それ以外のサイズは特寸。その特寸を沢山使おうとしたのがF.L.ライト。
あまりにもの手間に対応してくれる石屋さんがなく、F.L.ライトはこの石切り場を買上げたそうです。

根來宏典