今日から福島県建築文化賞・優秀賞を受賞しました『よつばcafe』の紹介をしたいと思います。以下は審査講評です。
本作品は、静かな田園地帯の住宅地にあるカフェである。壁の漆喰の白さとシンプルな構成は街並みに映え美しく、外から内へと連続させた会津産杉材の木壁に人が引き込まれるよう計画されている。また、床を地上から1メートル上げることで、北側の田園風景を借景とした居心地の良いカフェ空間を作り出している。それ程広くないカフェながら、テラスと連続させた室内は開放感があり、居心地良い。漆喰と木との取り合い部に一抹の不安もあるが、小規模ながら存在感を持っており、無駄のないシンプルで明快な構成がカフェの運営とも合致している。