メッキ | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2009年5月1日(金)

メッキ


『メッキ』の工場見学。同行いただいた世話人はWEST ONEの西さんです。

集合は、東日暮里の下町工場・㈱島野工業さん。
メッキの工程等の説明を受けながら工場での作業風景を見学させていただきました。
メッキと言っても『溶融亜鉛メッキ(ドブヅケ)』と『電気メッキ』とがありますが、
今回の見学は後者です。

まずは、ニッケルの槽。こちらには20分〜30分程漬けます。
ニッケルはクロームメッキ仕上げの下地で、
電極の関係でクロームが綺麗に仕上がるのだそうです。
ニッケルといえば、50円硬貨の仕上げです。
下地に、ニッケルの代わりに銅を使うとコストが下がるとか。

次にクロームの槽。こちらに漬けるのは1分程。
漬ける時間は職人さんの長年の感だとか。
長く漬けると多くのメッキが付着するが、仕上がりは綺麗ではないそうです。

こちらはメッキされた自転車のフレーム。

こちらは何ですか???
十字の切り込み幅は1mと2m。ここに名刺やハガキ・レターなどを差し込みます。
太さが微妙に異なる丸い穴が4つ。ここにはペンシルなどを差し込みます。
つまりデスク廻りの文房具ですね。

火花を散らして、バフ研磨を掛けている様子。

クロームメッキを掛けず、ニッケルメッキのまま研磨を掛ける仕上げもあります。
いわゆるサテンニッケル。

光沢のあるクロームメッキに対し、サテンニッケルは艶消し。
研磨を掛けているので質感なども異なり、好みや空間との関係によって使い分けます。
コーナーのトメ加工部分も美しい!!芸術の域です。

最後は、仕上げの金属磨きを掛けて出荷されます。
左がピカール。右側はピカールよりもさらに細かい研磨剤。

根來宏典