淡路島の左官名人 | 築紡|根來宏典

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2017年7月26日(水)

淡路島の左官名人


建築家仲間・山本成一郎さんの計らいで、
淡路島の左官名人・植田俊彦さんの左官現場を拝見することができました。
チャレンジ精神溢れる現場で、めったにお目にかかることのできない左官です。

上の写真は、イタリア磨きを立体に重ねて磨く「レリーフ」製作の様子。
頭に青いタオルを巻いて、植田さんも魚のように横になって、、、同化しています。
完成すると、すべてが光沢を放つ仕上がりになるそうですが、
植田さん自身も如何仕上がるか見えないまま施工しているそうです(笑)

植田さんとの再会、短い時間の語らい、幸せな時間でした。
左官って、そういう世界なのかな~と、、、水引を見極め、黙々と壁に向き合う。
多くを語らなくても、壁を通じて感じ合う世界。
その背中を目の当たりにし、植田さんから感じた左官の世界観、やっぱ凄いです。

つい先日、左官職人激減とのニュースを目にしました。
私的には「本当にそうなのかな?」と思いました。
でも、ある意味において「そうだろうな」とも思っています。

植田さんは『左官を考える会』を牽引してきた方。その会については、コチラ≫
現場から明るく楽しい左官の輪を広めています。
植田さんの周りには、未来を担う左官職人が集まってきます。
自身の現場に連れて行き、手伝ってもらいながら、技術を伝えています。
技術だけでなく、お金のこと、人間関係のことも。
この日も、左官職人の平さん、萌さんと一緒でした。

根來宏典建築研究所