左官 その1 オリジナルの調合 | 築紡|根來宏典

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2015年12月1日(火)

左官 その1 オリジナルの調合


11月28日(土)は、家づくり学校2年生第6回目の授業として『左官』の勉強をしてきました。講師は、家づくり学校の校長でもある泉幸甫氏。左官を日本一熟知した建築家です。

訪れたのは、東中野にある富沢建材さん。
左官の聖地と呼ばれるほどの材料屋さんで、左官職人で知らない人はいない存在です。
はじめに富沢社長に挨拶を求めるのですが、多くは語ってくれません。
でも、左官への愛情、その良さを広めたい気持ちは、十分伝わってきます。

そして今回の左官の指南役である職人さん。これから注目されるであろう若手三羽烏。
中央が上遠野健吾さん、右手が清水友宏さん、左手が古川元章さんです。
挨拶や自己紹介もそこそこに、まずは体験して下さいと。今回のテーマは『掻き落とし』。
一通りの材料や道具の説明をし、左官材の配給を始めます。

用意された左官材は、ポルトランドセメント、ホワイトセメント、
白竜砕石(7厘)、白竜砕石(5厘)、鹿沼土、赤玉土、大磯砂利、
すさ、もみがら、そしてセメント・プラスター用着色剤。
これらを各自でブレンドし、オリジナルの調合を作り上げます。色とりどりです。

配合を確認しながら、骨材や水を増やして、手早く掻き混ぜます。

それを30センチ角の枠に、鏝を使って塗り込めます。

と、ここまで一気に進めます。
左官は水の引き具合が重要で、のんびり進めることはできません。
この後、掻き落とすのですが、乾くまでの時間が必要です。

根來宏典