しびれたぜ、桃山 | 築紡|根來宏典

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2019年11月12日(火)

しびれたぜ、桃山

六本木・東京ミッドタウンに入っているサントリー美術館で開催されていた『黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶』に行ってきました。会期は9月4日~11月10日。前々から行きたいと思っていたのですが、時間ができたら、近くに行ったら、、、と思っていたら、、、滑り込みです。

 

第一章では「姿を借りる⇒描く⇒歪む⇒型から生まれる⇒異国情緒⇒掌中の美」という流れで、桃山時代(16~17世紀)に作られた陶器を展示し、美濃における茶陶創造を伝える構成。第二章では「美濃焼の美に挑んだ陶芸家・荒川豊蔵と加藤唐九郎が制作した陶器⇒近代数寄者に選ばれ、伝えられた名品(桃山時代に制作)」を展示し、昭和の美濃焼復興を伝える構成。展覧会は終わってしまいましたが、案内はコチラ≫

 

美濃焼は岐阜県東濃地方に位置する多治見市、土岐市、瑞浪市、可児市で生産される陶磁器の総称。その代表格といえば黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部 。これらは瀬戸(愛知県)で焼かれていたと考えられていたそうで、美濃で焼かれたと分かるのは昭和のことだそうです。茶の湯のための詫びた造形、色・風合いも美しいのですが、そういった浪漫を掻き立てられるところが近代数寄者の心を揺さぶったのでしょうね。ワタクシメは、黄瀬戸が好み。瀬戸黒は深い黒、志野は淡い白に赤く浮き出た火色の模様、織部は深い緑と柄物の組み合わせが特徴的。そんな中、黄瀬戸は飾りっけのないものが多く、素朴でありながら上品な風合い。そういえば私が好きなキッチンに貼るタイルがあるのですが、その色は黄瀬戸の色・風合いが似ている。そんなタイルのお話は、コチラ≫

 

あぁ~黄瀬戸の盃でお酒が飲みたい!織部の盃で飲んだことはあるのですが、その時の夢のような出来事が忘れられません。コチラ≫