構造の学びは体感することからはじまる | 築紡|根來宏典

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2019年9月24日(火)

構造の学びは体感することからはじまる

建築知識で『超実践!家づくり学校』を連載しています。

 

住宅設計の学校「家づくり学校」が建築知識に出前授業するもの。経験豊富な建築家が講師となってリレー形式で超実践的な知識を紙面上で伝授していく企画。毎月(各時限)4ページで構成され、今回で22時限目。今月は「構造の学びは体感することからはじまる」と題して、ワタクシメが執筆させて頂いております。

 

構造の勉強は何から始めていますか?一般的には、四分割法、N値計算、構造部材の断面計算に終始しているように思います。そして力学の苦手な人は、そこで挫折してしまう人も多いのではないでしょうか、、、その結果として架構を組めるまで辿り着かない。。。家づくり学校では順番を逆にし、架構を考えるところから始めています。力学的な力の流れを手っ取り早く理解するには、軸組模型を手で押してみるのが一番わかりやすい。疑似的なものであれ、構造体に直接力を加えることで、部材の挙動を感覚的に捉えられるのです。

 

窓は小さく、空間の広がりもなく、軸組も全て天井で覆い隠してしまうような住宅なら、そのままでも良いかもしれません。様々な建築的工夫によって快適で美しい住宅を実現したい意匠設計者に向けた内容です。軸が組めるようになると、空間の自由度は増しますし、設計がとっても楽しくなるんですよ!

 

家づくり学校で実践している課題とその解答を記載。特別構造ゼミの講師である山辺豊彦先生にも協力いだだき「基礎設計の基礎をおさらい」も記載しています。読者の皆さま、宜しくお願い致します。詳しくは、コチラ≫