何を手掛かりに形を作っていくのか? | 築紡|根來宏典

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2019年8月23日(金)

何を手掛かりに形を作っていくのか?

8月18日(日)家づくり学校3年生『形態』の授業がありました。講師は泉幸甫先生。3年生のカリキュラムは、講義と課題出題の前半と、その講評会の後半との2回1組となっているのですが、熱血な泉先生は、補講を含めて3回やってくれることに。今回はその2回目。1回目については、コチラ≫

 

4間×6間の平屋建ての屋根を50案、2階建てを50案、計100案を考えてくること。という課題が出されており、各自が考えてきた屋根伏図と立面図をスクリーンに映し出し、皆でチェックしていきます。片流れ、切妻、寄棟といった基本的なものから、100案ともなると複雑な屋根形態も生まれます。「伏図と立面が合ってる?」「成立してるの?」から始まり「上手い!」「どうすれば、こんな形態が生まれるの?」といったことまであり、パズルゲームのような感覚で結構盛り上がります。

 

 

その中から面白いと思った案の模型を製作してくること!というのも課題でした。やはり模型だと分かりやすいですね。複雑なものからシンプルなものまで、机上に可愛らしい模型がたくさん並びます。

 

斬新とか、間違えているとかではなく、頭を柔らかくすることが目的。2次元と3次元とをセットで考える訓練にもなります。頭だけでなく、手を動かすことによって気づく発見もあります。何を手掛かりに形を作っていくのか?という思考のプロセスを、三者三様に垣間見えたのが興味深かったですし、発想を広げるヒントになる授業だったように思います。

 

次回は、その柔らかくなった頭を使って、4間×6間のカフェを設計してくること!