京町家宿 | 築紡|根來宏典

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2019年5月9日(木)

京町家宿

京町家。ここ数年、年間800軒ペースで解体され、駐車場やマンションに変わっているそうですね。。。明治30年(1897)上棟、国の登録有形文化財に登録されている京町家に泊まってきました。大工さん自らの住まいとして建てられた町家で、仕事場としても使っていたそうです。時を経て今の御主人が譲り受け、2003年に宿として使えるよう改修の手を入れたそうです。あるじが一人で運営。宿泊予約サイトには登録していないそう。静かに過ごしたい人、近隣の人のことを思ってのことだそうです。伝統的家屋に泊まるといえば聞こえは良いですが、寒暖や音のことを考えると難しいですね。エアコンもなく、虫もいます。裏千家流の茶の湯の稽古も受けることに。頂戴する方だけでなく、点てる方も。思いふけって建物を眺めていると、あるじが気持ちを察してくれたのか「好きに見て行ってくれて良いですよ」と。毎日2~3時間は掃除をしているそう。その脇で、お言葉に甘えつつ隅々まで見学させて頂きました。