根來宏典建築研究所

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2019年1月22日(火)

板金の世界 その2 実践編

場所を会議室から演習できるスペースに移し、後半「板金の納まり」の実践編。

 

机に並べられた鋼板や工具。まずはそれを使って、切る、曲げる、叩くの体験。

よく使われる鋼板の厚みは、0.35mmと0.4mm。その違いを肌で感じていきます。

 

鋼板の厚みを指定するのも設計者の役割なのですが、何も考えず、、、

厚い方が良いと思い、、、設計図書に記載している設計者も多いかと思われます。

その使い分けを考える良い体験になったかと思います。

 

 

 

 

 

そして納まりを考える施工体験。人数が多いので、8班に分かれて検討。

事前に新井さんがトップライトのモデルを準備下さいました。

 

紙を鋼板に見立て、紙を切ったり曲げたりして、細部の納まりを自ら考える内容。

理論的に考える班、とにかく手を動かしてみる班、スケッチを重ねる班、固まってフリーズしている班、、、それぞれの班に個性があって面白い。

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの班の発表が行われ、新井さんに耳を傾けてもらうのですが、新井さんはどの案も否定はしません。新井さんも自身が考える解答を準備してきて下さったのですが、それも模範とは言わず一つの回答事例だと。

 

要は雨が入らなければ良い訳で、その方法は一つではないと。

とはいえ手間や経済的な合理性、安心感、意匠的な美しさは必要であり、

そのためにはどうすれば良いかを設計者と一緒に考えるのが新井さんの世界。

そう楽しそうに解説してくれました。

 

これだけの準備、、、新井さんは年末年始かなりの時間を割いてくれたに違いありません。学ぶこと、得ること多い授業となり、すっかり板金の世界に魅了される一行。

 

 

今回の実習では平葺きだったのですが、立ハゼの場合はどうか、、、

用意周到な新井さん。流石の段取りです。

 

この模型、分解してみると製作トップライトの模型にもなっておりました。近年はトップライトメーカーがあり、それを使えばその作り方を考える必要はないのですが、商品化される前は職人さんの手づくり。もちろん工業化も大切なことであり、商品に頼ることは悪いことではありません。ただ物事を考えなくなることは良くない。その商品の良し悪しを判断する物差しを持つことは大切。職人の世界を知ることは、こういった応用にも繋がり、設計の可能性を広げることになろうかと思うのです。

 

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