見事に組まれた鉄筋だこと! | 築紡|根來宏典

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2018年11月19日(月)

見事に組まれた鉄筋だこと!

『紀州の家』配筋検査を行いました。

 

配筋検査は、ピッチが綺麗に並んでいるかどうかだけの検査ではありまぜん。綺麗に並んでいることは一目瞭然なのですが、その他にも、捨てコンのこと、かぶりのこと、定着および継ぎ手のこと、ホールダウン金物のこと、、、木造部がしっかりしているのは当然のことですが、その足元の基礎も大切なことですよね。

 

鉄筋量が、一般的な住宅より多いのが分かるかと思います。頑丈さが一目瞭然。ただ鉄筋量は多ければ良いということではなく、逆にコンクリートが上手く回らない(流れ込まない)という心配もあります。ですので、鉄筋が設計図に則って綺麗に組まれているということも、当然大切なことであります。

 

設計事務所の検査に合わせて、法的に義務付けられている瑕疵保証の検査も行っていただきました。検査員の方曰く「ごっつい配筋やけど(バリバリの和歌山弁)、構造計算してんの?」と、、、それが普通だと思うのですが、世の中の普通は、そうではないんですよね。。。

 

基礎は一律的に荷重が掛かるのではなく、当然のことですが建物形状や柱配置によって荷重の掛かり方が異なります。設計サイドでは、基礎に掛かる応力をもとに、合理的な計画を行っております。国で定めた共通仕様があるのですが、構造設計すると、鉄筋量が増えてしまいます、、、その意味が私には分らないのですが、一棟一棟構造設計した方が安心安全なのは言うまでもありませんね。

 

平屋の住宅(39坪)で、この鉄筋量。建物の全長は25メートル。見事に組まれた配筋は、爽快な眺めでありました。優秀な施工会社、鉄筋屋さんに感謝!