根來宏典建築研究所

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2018年3月23日(金)

安心は、実質的な安全から

昨日、鉄筋の量のことに触れましたが、何故そんなに多いの?

と思われる方もいるようですので、少し補足を。

 

私どもの設計では、多くの住宅に採用されている建告第1347号による仕様規定ではなく、構造計算による個別設計としております。

それによって、下記のような違いが生じるのです。

 

仕様規定(2階建て以下):個別設計(今回は平屋)

立上り部分の厚さ/12㎝以上:15㎝
底盤の厚さ/12㎝以上:15㎝および20㎝(応力が大きな所)
根入れ深さ/12㎝以上:38㎝
立上り部分の主筋/径12mm以上:径13mm
立上り部分の補助筋/径9mm以上を30㎝以下の間隔:径13mmを20㎝間隔
底盤の補強筋/径9mm以上を縦横に30㎝以下の間隔でシングル:径13mmを縦横に20㎝以下の間隔でシングルおよびダブル(応力が大きな所)
地中梁/なし:あり

 

何故このような違いが生じるかは、私にも理解しがたいところなのですが、
法文(仕様規定)は安全性のお墨付きを与えるものではないということを認識することが重要であり、
その安全性を検証することは、やはり設計者の責務だと思うのです。

 

建築基準法は、最低の基準を定めるものであり、それが法の目的であり、限界です。
法を守ることは当然のこととして「以上」とか「以下」の解釈は、設計者に委ねられております。
また、地盤の強さ、建物の荷重、建物形状によって諸条件は変わってくるのは当然のこと。
よって、基礎に掛かる応力を検討し、合理的な計画を行うことが必要ですよね。

 

国が定めた仕様規定に従っているから安心ではなく、
個別設計することが実質的に「安全」と言える建物となり、結果として「安心」に繋がると思っています。