夢を叶える仕事 | 築紡|根來宏典

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2018年3月15日(木)

夢を叶える仕事

先日『建築士定期講習』を受けてきました。

 

構造計算偽装問題をうけて出来た講習制度。3年毎の義務で、3巡目になります。
ガイダンスとして、講習目的は相変わらず「建築士に対する国民の信頼喪失」というフレーズから、、、もう勘弁頂きたい(涙)

 

考え直さないといけないのは、利益追求型の社会の在り方や、確認申請に対する認識のはず。矛先を変え、建築士を悪者にするのは、止めて頂きたい。

問題の本質は、多くの建築士が自立できない業態にあると思います。

施主から直接、建築士が設計依頼されなければ、その職能は発揮できませんよね。
仕事を戴く会社の関係建築士では、その会社の利益優先に働かざるを得ませんよね。

 

 

講義は「設計(工事監理)と工事(施工管理)とは、一体であってはいけない」という建築士の役割のお話しから始まります。

講師の先生は、その後も事ある毎に「なぜなら」と、このフレーズに戻ります。繰り返して。

ここを曖昧にする方が多いのですが、はっきりと分かりやすく述べられており、その凛とした態度に敬意を抱いた次第です。

これは建築士法の根源です。受講者の多くの人の心に、自分事として響いていることを願うばかりです。

 

話は少し変わりますが、講習会場で廻りを見回すと平均年齢が高い、、、9割以上が私より年上に見受けられました。

暗い気持ちで受けるような講習会なので、みんな老けて見えるのでしょうか、、、

若い人にとって、設計の道は、進むのを躊躇する職業となっています。建築士の資格を取るのも難しいですしね。
建築の大学を卒業しても、設計事務所に就職する人は僅か。建築士に明るい未来が必要です。

 

声を大にして言いたい「施主(直接)に信頼され、夢を叶える仕事は楽しいよっ!」てね。

 

あっ最後に言っておきますが、講習目的のフレーズ以外は、有意義な講習会だと思います。
法規、制度、技術はドンドン変わってますし、自身を見失っていないか再確認する機会にもなります。

次は3年後、本音で講習会を受けるのを楽しみにしています。