新年の事始め | 築紡|根來宏典

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2018年1月9日(火)

新年の事始め

新年の事始めといえば、お雑煮を食べることでしょうかね。

 

今日は、築地場外市場でお雑煮を食べてきました。
京都出身のママがつくる築地ならではの素材を活かしたお味。

あいかわらず感動する美味さ。
すまし系なので、関東風のお雑煮に見えますが、味は京風なのです。

 

京都のお雑煮といえば、白味噌に丸餅。
私の亡き祖母が京都出身でしたので、実家のお雑煮も白味噌に丸餅。
それを亡き母が倣い、それを姉が倣い。

 

 

「習う」と「倣う」の違いを考えてみました。習うは「教わる」、倣うは「まねる」でしょうか、、、
母は祖母に教わったわけではなく、亡くなってから味を思い出しながら真似ました。
姉も母に教わったわけではなく、亡くなってから味を思い出しながら真似ました。

 

母がいた時は「亡き祖母と母との味比べ」の会話で、新年が始まるのが恒例。
今は「亡き母と姉との味比べ」の会話で新年が始まります。
今となっては、実物同士で味を比べることはできませんが、同じ味に思えても同じであるはずがない。
結果として同じような味でも、その思考錯誤のプロセスはオリジナル。そこに味や物事の奥深さが生まれるのだと思います。

 

「まねる」というとマイナスなイメージもありますが、
習うを受動的な言葉とすれば、倣うは能動的。そういった意味で、とても良い言葉だと思います。
私も色んな人から色んなことを倣って、もっともっと設計が上手になれる一年にしたいと思います。