根來宏典建築研究所

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2016年6月15日(水)

石の産地を訪れる その1 深岩石


6月11日(土)は、家づくり学校2年生の授業で石の産地を見学してきました。

向かったのは栃木県、引率講師は泉幸甫です。
栃木で採掘される石といえば、大谷石と芦野石。それに深岩石を加えた3種を見学。
まずは『深岩石』。見た目は大谷石に似ていますが、大谷石の地下掘りに対し、露天掘り。
大谷石に比べ、硬く、吸水率が低い、味噌や穴が少ないといった特徴があります。

その採掘場の風景は、天空の城。
その城に足を踏み入れるのは、簡単なことではありません。
危険なところ、かつ仕事の邪魔をしに行くわけですから、現地の方々のご理解が必要。

そこに到達するのも一苦労。ロープを伝って、崖地を登ります。
登りはまだしも、降りるのは、さらに危険度を増します。

振り返ってみると、、、この崖地を登ってきました。

そして、いよいよ切り出し風景。
チェーンソーで切り目をつけます。
一回だと石が割れてしまうので、大小の刃を使って、二回切り。

そして、矢じめを打ち込み、それを二人が息を合わせて金槌で叩きます。
音が変る瞬間が、矢じめ打ち込み終了の合図。

石を起こすと、美しい青みが露わに。切り出された石の息吹を感じ取る瞬間。
しっとりと水分を含んでおり、水分が抜けると白身を帯びてきます。
乾いた後も、水に濡れると青さが浮かび上がるのも、この石の魅力です。

切り出される石の大きさは、1尺角×3尺。これが基本のサイズ。
それを3本まとめてロープで縛り、ワイヤーロープを使って、地上に降ろします。
3本まとめた石の重さは700kgだそうです。

深岩石という石は、ほとんど知られておりません。プロの人でも。
そもそも、ここ一社しか存在しない貴重な採掘場。
私が、この採掘場を初めて訪れたのは6年前。
その時に魅了され、何度か足を運ばせていただき、
何度か使わせて頂いただいております。その設計事例は、コチラ≫

産地の方と顔の見える関係を持つことは、その素材に対する理解度はもちろんのこと、
愛着度が増し、仕事が益々楽しくなります。
今後、益々大切にお付き合いしていきたいと思っております。

根來宏典