水もしたたるいい建築 | 築紡|根來宏典

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2015年5月29日(金)

水もしたたるいい建築

今日は、あいにくの雨模様でしたね。あと一週間ほどで、梅雨入りだそうです。

 

上の写真は「土間の広がる家」の雨の日の現場(引き渡し前)の様子。
お引き渡し前に雨が降ると、チャンス!とばかりに現場に足を運びます。
晴れ間の時ばかり現場に行くのではなく、
雨の日に行って、水のしたたり具合を確認することも大切なのです。

 

こちらの住宅の周辺環境は、市街化調整区域ということもあり、

畑や樹木が多く、樋を付けても、すぐに葉っぱが詰まってしまいます。
ですので樋は設けず、雨水は軒先から垂れ流しにしています。

 

軒先の納まりも大切なのですが、足元の設計も大切。
雨水を浸透させること、水跳ね対策を目的として砂利を敷いています。
屋根の入隅は雨水が集中するので、水は放物線を描いて落ちます。
その部分の砂利スペースは、より大きくするなどの配慮も必要です。
放物線の足元に水瓶を置くと、なお雰囲気が良くなりますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芝生は植えたばかりで、まだ根付いておりませんが、
梅雨は恵みの雨をもたらし、その後は青々と茂ることと思います。

 

以前は、梅雨時はジメジメして好きではなかったのですが、
近年は、植物が活き活きとする時期でもありますので、けっこう好きです。
四季があるのと同様、梅雨があるからこそ、日本って魅力的なのだと思います。

 

我思うに、晴れ間に映える建築も良いのですが、雨の似合う建築って良いですね。
そんな建築を目指したいと思っている今日この頃です。

 

雨の似合う建築で思い出したのが、京都の「曼殊院」。コチラ≫