アート系、環境教育系ワークショップ | 築紡|根來宏典

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2014年5月12日(月)

アート系、環境教育系ワークショップ


5月10日(土)は、連続講座『さまざまな分野のワークショップ』に参加してきました。

日本建築学会関東支部農村建築専門研究委員会が主催するもので、
各分野で活躍する講師がどのようなワークショップ等を実践しているのか、
参加者ととともに考える連続講座です。

アート系ワークショップとして、江古田ユニバースの三田村龍伸氏と今村克氏を招き、
その取り組みをお話いただきました。
江古田ユニバースは、「江古田をアートの町にしたい」がコンセプト。
「横浜トリエンナーレ」や「越後妻有の大地の芸術祭」をイメージされると分かり易いと思うのですが、前者は都市のアート(鑑賞型)、後者は地域のアート(体験型)、江古田ユニバースは、その間の郊外のアートに当てはまるようです。

ワークショップという言葉を意識して活動している訳ではないようですが、
展示を見に来る鑑賞者や参加者、長期的に関わるアーティスト、
プロジェクトに関わるスタッフや協力者、地元住民が一体となって行われる
集団による創造的な活動は、ワークショップそのものであると言えます。

環境教育系ワークショップからは、日本大学地域環境資源センター黒田貴綱先生を招き、
その取り組みをお話いただきました。
黒田先生には、農村住民、都市住民、自然環境NPO、造園・造林技術者や専門家と一体となって、農村地域における環境保全を目的とした地域協力活動に取り組んでいる事例や、
「里山の再生」を軸として、緑に関わるNPO、障害就労支援事業所、大学の三者によって推進されている協働活動の事例などをお話いただきました。

NPO、福祉事業、大学が、それぞれの役割と専門性を十分認識し、実現可能な範囲で計画を設定してきたことが成果に現れているそうです。
また自然環境の保全だけでなはく、現実の人間・社会活動の充実を重視した協働活動であることが、活動の継続性を担保している要因とのことでした。

これらのお話を踏まえ、練馬まちづくりセンターの山口忠志氏のコーディネイトによる意見交換、ディスカッションは充実したものに。
成功の要因、改善したいこと、困ったこととその解決方法、地域コミュニティーに対する意識、影響、今後の新たな展開の可能性など、、、
とても楽しく、充実した講座となりました。

次回は、7月12日(土)「ワールドカフェ」「まちづくりワークショップ」を題材とした
講座です。開催の案内は、コチラ≫

根來宏典