根來宏典建築研究所

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2013年12月19日(木)

スキップフロアの空間を繋ぐ @うなぎの寝床 その10

水廻りを出ると、半階下にLD、半階上に寝室が見えます。

 

LDの向うにはパソコンスペース、その向こうには2階バルコニーまで見通せます。
寝室の向うにはルーフバルコニーがあり、半階上がるだけで洗濯物が干せるので、
家事動線もスムーズです。

 

うなぎの寝床形状でワンルーム的空間とする場合、短辺方向に構造壁量が足りなくなるので、ブレースを活用し、解放的な空間を実現しております。

 

ナラ材で出来た階段の段板の厚みは、60㎜。贅沢です!
準耐火建築物における階段を木で作る場合、60㎜の厚みが必要だからですが(笑)
鉄骨で作った階段のササラ桁の幅は、段板に合わせて60㎜と細くしております。

 

階段スペースを挟んで「向うのフロア」と「手前のフロア」とを繋ぐ剛床は、
鉄骨階段の踊り場を活用しております。
木軸の踊り場だと、床が厚くなり、頭をぶつけてしまうからです。
斜線制限により階高を押さえているので、こんなところにも工夫が必要でした。
しかもスキップフロアなので難しかった!
踊場は鉄板の上にナラ材を載せているのですが、
下から見上げた際にも木の表情を出すため、鉄板は穴あきとしております。

 

スキップフロアの空間を開放的に繋ぐには、階段の設計は重要です。
階段を単なる移動空間として捉えるのではなく、吹抜けの一部として組み込み、

横方向への広がりを生み、彫刻的に、そんな階段を目指しました。
人の動きとともに、光の取り入れ方や風の流れをも設計したつもりです。