三渓園 その1 臨春閣 | 築紡|根來宏典

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2012年5月9日(水)

三渓園 その1 臨春閣

ゴールデンウィーク、皆さま、如何過ごされましたか?

 

5月5日(快晴!)、私は『三渓園』に行って参りました。なんと4月28日〜5月6日に、『臨春閣』と『聴秋閣』が公開されていたのです。その臨春閣は、東の桂離宮とも讃えられる数寄屋風書院造りの別荘建築。

 

雁行プランで、脚を進めるごとに、外部と内部が入れ替わり立ち替わり、美しい障子や襖、欄間、火灯口、台子の間といった見どころ満載のお宝や、外の素晴らしい景色が目に飛び込んできます。

 

 

 

 

私ごときが説明するまでもありませんが、現在の和歌山県岩出市の紀ノ川沿いに造営された紀州徳川家の別荘・巌出御殿の移築。正面の廊下の向こうは、和歌山にあった当時紀の川に面していた部分だそうです。現在でも代表的な眺めとして捉え、東屋『亭樹』を臨むことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に目を惹いたのは、この地袋『黒漆螺鈿楼閣人物図扉』。螺鈿(らでん)とは、貝殻内側の紅色光沢を活かした装飾技法で、かなり手の込んだものです。その他にも、「灯篭」や「手水鉢」、鞍馬産サビ石の「飛石」や「沓脱石」も立派で美しかった。

 

ちなみに私の出身小学校は、和歌山県岩出市の紀ノ川沿いにある岩出小学校です。住所は、清水字御殿30番地(もちろん今は字表記はしませんが)。