水平線と庇のラインとの調和 @屋久島レストハウス その6 | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2012年1月20日(金)

水平線と庇のラインとの調和 @屋久島レストハウス その6

ポーチに足を踏み入れた所の様子です。

 

右手に行くとエントランス、左手に行くと屋外カフェ。
正面には、屋内カフェ越しに東シナ海へと続く海が一望できます。
水平線と庇のラインとが調和し、伸びやかなパノラマ風景を作り出しております。

 

ポーチは外部空間なのですが、カフェが開放的な空間なため、
内部と外部が反転したような不思議な空間に感じられます。

 

美しい風景を取り込む庭園の手法に『借景』と言う言葉がありますが、
それは風景に100%依存するということではありません。
あくまで共存。そこに建築が存在する意味があると思うのです。

 

風景を見るだけなら建築は必要ありません(カフェという意味では、サービスを提供する機能は必要ですが)。
建築を活かす風景に恵まれた建物ではありますが、同時に風景を活かす建築。
それが人間と環境との共存を愉しむということだと思うのです。