感動を高めるためのアプローチ @対岳荘 その12 | 築紡|根來宏典

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2011年10月21日(金)

感動を高めるためのアプローチ @対岳荘 その12

アプローチの夕景の様子です。

 

本住宅は、前面道路側からのプライバシーを確保しつつ、
一歩中に入ると雄大な赤城山を望める演出としています。
そんな内部空間に入った時の感動を高めるためには、アプローチの計画も重要です。

 

アプローチの飛石は360□の白御影石とし、

その周りには佐久の鉄平石を敷き詰めております。鉄平石については、コチラ≫
アプローチは駐車場一台分5.3mの奥行きと長くはありませんが、

竹柵を設けることにより、植栽を守るのと同時に奥行き感を作り出しました。

 

植木は『植木のまち』安行を建主さんと一緒に巡って、
自らの目で確認し、気に入った物を選んでいます。
正面から見て左側にシダレザクラ1本、右側にモミジの株立ち2本を植えて、
ゆくゆくはアプローチに覆いかぶさり、トンネル状になることを期待しています。

 

シダレザクラの足元は、御影の縁石で格子を組み、
市松に那智黒とサツキ・ヒメクチナシの刈り込みを植え、モダンな前庭を演出。

 

駐車場の床は那智黒の洗い出し。
ただ全面ではアプローチに対し、ボリューム的なミスマッチと感じたので、
スケールを分節させる意味で中央にタマリュウをボーダー状に植えました。

 

ライトアップによる白壁に映し出されたモミジの影に心和みます。
以上で『対岳荘』の紹介は、お終いです。

 

 

今回の庭づくりでは、全面道路側の前庭の作庭を第Ⅰ期工事とし、一区切りとしました。
赤城山側の石庭・苔庭の作庭は第Ⅱ期工事として未着手ですし、増築予定もあります。
さらに将来(15年後???)の話ですが、駿河湾を臨む住まいの計画を考えられておられ、

こちらの住宅を『山の家』とし、対して『海の家』もお願いされております。

 

将来のことは分かりませんが、夢が膨らみます!

それまでに、もっともっと建築の腕を磨くことを、ここに誓います!