三島の二世帯住宅 足場囲い | 築紡|根來宏典

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2011年3月29日(火)

三島の二世帯住宅 足場囲い


日曜日は、三島の二世帯住宅の現場へ。

仮囲いの足場が設けられ、家のボリュームが感じられます。圧巻!
基礎のコンクリートには、アンカーボルトが沢山埋まっております。
これが大切なんです。『土台用』と『ホールダウン金物用』の2種類あります。

土台用は文字通り、RC基礎と土台を緊結するアンカーボルト。
埋め込み長さは、250mm以上です。

ホールダウン金物は『引き寄せ金物』とも呼ばれ、木造軸組み工法で使用する重要な金物です。
RC基礎と主な柱を緊結するアンカーボルトで、強度に応じて、
10kN用、15kN用、20kN用、25kN用、35kN用があります。
埋め込み長さは360mm以上、35kN用は510mm以上です。

ホールダウン金物は、柱脚だけでなく、柱頭の両方に取り付けられます。
ホールダウン金物の設置は、2000年5月の法律(建設省告示1460号)により義務付けられました。
この告示は、阪神・淡路大震災時にホールダウン金物が不足していた住宅が、
新しいにもかかわらず、柱が抜けて倒壊したものが多かったことから作られたもの。
まだまだ、このホールダウン金物に対する知識不足・誤解があるようなので、注意が必要です。

足場を登って、上から見た基礎。設備配管なども準備万端です。

朝早くに、建主さんご夫婦、両親も駆けつけてくれました。
敷地脇にに積み込まれた、軸組み材。
これを見つめ入るご主人。何を思うのでしょうか・・・。

これから土台引きが始まり、一気に上棟します。
こんな時期(震災直後)でも、現場は動いております。
資材の不足などで、現場が遅れるかもしれないし、仕様変更も生じかねません。
建主さんも「このような状況ですから仕方ないですね」と。広い心に感謝。
こんな時期だからこそ、建主、設計者、施工会社との強い結束力が試されます。
そういった意味でも、今動いている現場の家は、良い家ができることでしょう!

根來宏典