敷地一杯に壁を立ち上げ、その内側に住居を配置し、
容積率・建蔽率を最大限に活用した上での余白が、この光庭です。
南側(写真右側)に大胆に立ち上げた壁は、
防火壁、防音壁、耐力壁の役割を担っております。
写真左側が2階LDK。正面の東側道路面に木製ルーバー、
裏面西側にも木製ルーバーを取り付けることにより、
この光庭は、半屋外的な中間領域としております。
この光庭に向かって、各階の諸室の大きな開口を設けることにより、
プライバシーを確保した上で、明るく心地よい住まいを実現しました。
この地域は「準防火地域」です。通常、梁を表しに出来ないと思われがちですが、
本件のように内部・外部ともに梁を現しにすることも出来ます。
川崎市の建築指導課曰く、
準防火地域・木造3階建てで梁現しの住宅は10年ぶりかな?とか。
要は、建築家としての熱意です。もちろん違法ではありませんよ。
やはり、和テイストの家は、梁を現したくなりますよね。